ブドウの品種で味が変わる赤ワイン

ボルドー地区ではバランスが取れた長熟タイプの赤ワインを製造している

カリフォルニアやオーストラリア、チリなどでもこの品種の赤ワインを製造していますが、こちらはカベルネ・ソーヴィニョンだけを使用していることが多く味わいの複雑さは、ボルドー産にはかないません。
カベルネ・ソーヴィニョンがボルドー地方のブドウであるのに対して、ブルゴーニュ地方で作られている品種がピノ・ノワールです。
一般的には果実味が強くこの品種を使用した赤ワインが理想的に熟成されたときに、トリュフなどのキノコの香りがするといわれています。
有名なロマネ・コンティは、ピノ・ノワールの最高傑作の一つです。
ピノ・ノワールは育つ土壌により出来が違ってくるといわれています。
主要な産地であるブルゴーニュ地方は、いわゆるやせた土地で石灰質・粘土質・ケイ酸土といった成分が異なっている三種類の土壌が1メートルずつ積み重なっているといった、構造をしている土地です。
石灰質の土壌からは香りが良いワイン、粘土質の土壌からはコクがあるワイン、ケイ酸土の土壌からは軽いワインが出来上がってきます。
それぞれの土壌による要素が複雑に絡み合ってくるためブドウの香りと味、ワインの出来も畑ごとに違ってくるのです。
ピノ・ノワールは赤ワイン用に使われているばかりではありません。
シャンパーニュ地方ではこの品種によって白ワインが作られています。
この品種を使用したシャンパンは、コクがあるしっかりとした味わいになるのが特徴です。
このほかにもサン・テミリオン地区で栽培されているブドウがメルロという品種で、このブドウは小さめの丸い房をしているブドウで果実の熟成もワインの熟成も早めです。
独特の濃い赤色をしたワインが出来上がり、その口当たりはビロードのような滑らかさを持っています。
タンニンが少なめでコクがあるのにソフトな味がして、大変に飲みやすくなります。

ワインの個性を決定している4つの要素ワイン用と生食用とでブドウが違うボルドー地区ではバランスが取れた長熟タイプの赤ワインを製造している